ブランドストーリー

抹茶は、ただの飲み物ではありません。
その一服から、物語が始まるのです。

それは、人と人、物と物、人と物をつなぎ、
季節のめぐりを映し出す、ひとつの“物語”。

かつて、茶はもてなしの中心にありました。
人が集い、季節を感じ、心を通わせる時間の象徴でした。

しかし今、その時間は少しずつ、失われつつあります。

日常から遠ざかっていく茶の世界。
けれど、忘れてはならないのは、
“日常茶飯事”という言葉があるように、
お茶とごはんは、いつも私たちのすぐそばにあったということ。

お茶は、もっと自由で、もっとやさしく、
人のこころを静かに整える力があると、私たちは信じています。

このセレクトショップは、
そんな想いから生まれました。

全国の生産者や職人とともに、
素材と向き合い、手仕事の息づく抹茶だけを選び抜いています。

一服の抹茶が、日々の暮らしにそっと寄り添い、
静けさと彩りをもたらすように。

道具の佇まい、所作の美しさ、
そのすべてに宿る“間”や“余白”の感性も、大切にしています。

伝統を守るだけでなく、
今という時代にふさわしいかたちで、
未来へと、茶の心をつないでいく。

今こそ、お茶を。